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TITLE:コラム11月号・岳沢ヒュッテ 上条岳人
URL:http://web.archive.org/web/20060517144435/http://www3.ocn.ne.jp/~tohoair/toppage/main/folder/column/c2005/c11/c11.htm


 
毎月いろいろな方にヘリコプターについて、山について、最近気になることについて・・・などなど書いていただいてます。
2005年11号
 上 条 岳 人

岳沢ヒュッテ・オーナー

山岳ヘリと山小屋

 通信手段が携帯電話やインターネットへと変遷してきたように、山小屋の荷上げも、緊急の不足品・生ものの歩荷(ボッカ)を除けば今や、ほとんど全てをヘリ輸送に頼っています。

 ヘリ輸送技術の発達は山小屋の運営面において様々な利点をもたらしています。まず、厳しい自然環境にさらされるが故に痛みが激しい小屋の増改築が飛躍的に進み、宿泊客に提供する食事・飲み物のメニューも大幅に改善されました。昔の山小屋といえば夕食の献立は毎日決まってカレーライスだったのが、今はどこの小屋でも生ビールでノドを潤し、揚げたてのカツやフライを食することができるようになりました。当ヒュッテの軽食タイムに人気を博している“本格派インドカレー”も、燃料の輸送手段が限定的だった時代には考えられなかったことです。

 さらに、急峻な穂高の山中に位置する当ヒュッテと私にとって、切っても切り離せないのが遭難者の救助です。この面においても東邦ヘリの山岳救助技術は卓越しており、全国的にトップレベルと折り紙つきです。そして私どもの山での経験と東邦ヘリとの強力な連携によって100回を上まわる救助活動を行ない、微力ですが登山愛好者のために働けたのは私の大きな誇りです。

 この欄を借りて、これまでの東邦航空さんのご協力に感謝申し上げると同時に、山岳観光のさらなる発展のために、今後とも、東邦航空さんと共に貢献したいと願ってやみません。

穂高・岳沢ヒュッテ  上条岳人

安全祈願